西村ヒロチョがボートを漕いだら

お久しぶりです。四年の松本です。

追い出しコンパに来てくださった方々ありがとうございました。 忘れられない思い出になりました。


言い忘れた事をひとつだけ。

来年以降、海の森でのレースの増加に伴って、OB会からのご支援が今まで以上に必要になると思います。よろしくお願いいたします。



矢田くんや曽我氏のブログにあったように、大学院進学予定なので、まだ漕いでいます。 


「なぜ、全日本選手権にでなかったの?」

「なぜ、まだ漕いでいるの?」

という事を聞かれることがあるので、それについて。


全日本選手権はシングルで出る予定でした。

実験と被ってしまい、石川県にいました。

以上。

 

 

 

 

 

なぜ、まだ漕いでいるのか?

 

それを言葉にするのが難しいです。

茂木前監督が「なぜボートを漕ぐのか」と部員に問いかけていた事を毎日思い出します。

 

ぼんやりと思うのは、ボートの面白さが他のことには代えられないから、という感じです。

レースで並んでいて、めちゃくちゃキツいけど、スピードは落とせない。みたいな。

それ以外にも、面白いと思うところはまだまだあります。

ボートを通じて出会う人も、いい人多いですし。

 

ただ、12月は、起きた時「あぁー、寝むたい。こりゃ練習できん」という感じでした。

後輩たちが一緒に練習してくれているので、なんとかなっています…

(東大の同学年の福間も練習しているので、コースで見ると結構頑張れます。)

 

5月の全日本選手権も9月のインカレも出られるか分かりません。

なので、「なんで練習してるんや?」となるときもあります。

 

そんな中で、ふと思い出したことがありました。

2018年10月17日付けの日本経済新聞、夕刊のプロムナードに掲載されていた、「夢を漕いでゆけ」という俳人の神野紗希さんのコラムです。

内容は

「Row、row、row、your boat 」という童謡を神野さんが2歳の息子に歌ってあげていました。

そこで、「がんばっていきまっしょい」で有名な松山東高校出身の神野さんは、高校時代に放送部に入り、ドキュメント作品に女子ボート部を取り上げたことを振り返ります。

以下引用

『海辺での練習風景の撮影は忘れられない。

翡翠(ひすい)の海を滑ってゆく、針葉のようなボートの光。優しい波音にやわらかく重なる掛け声。水平線に夕日が触れて、海が金色に染まるころ、部員はボートを艇庫にしまい、ありがとうございました、と海へ一礼した。

海に礼桜紅葉の艇庫から

紗希

そのころ俳句をはじめたばかりの私は、ファインダー越しの真摯な姿を句にも詠んだ。体験は俳句を輝かせる。放送部の映像作品とは違うが、これも、あの秋のドキュメンタリーだ。

冒頭の歌は「Life is but a dream」、人生は夢にすぎないと、やや厭世(えんせい)的な歌詞で終わる。たしかに人生は夢のように儚(はかな)いかもしれない。でも、人生には夢のように美しい瞬間もある。あの秋、編集作業にこもる夜の部室で、画面に繰り返し再生された海光は、闇の中、本当に夢のように、美しく輝いていた。』

 

さっすが、いい事を書かれるなー 、と思いました。


鏡のような水面を漕ぎ出すとき

艇上から流れ星が見えたとき

しんどい練習後半に、朝日が昇ってくるとき

クルーの漕ぎが合って、艇が飛ぶように進むとき

僕たちのレースを見た方が喜んで下さるとき

 

ボートを漕いでいるからこそ、見られる美しい瞬間はあるなと思います。

辛くなると視野が狭くなってしまいますが、そういう事を忘れずに、一日、一日ボートを漕ぎたいと思います。


ところで ”Life is but a dream” は主に五大学のOBOGで構成されたペンタローイングクラブのブログの副題でもあります。

OBOGの皆さま、ボートを漕ぎましょう!

2 Replies to “西村ヒロチョがボートを漕いだら”

  1. 傘寿を越え、今だにRowingにハマり込み、Penta RCで50日、TMRC鶴見川マスターズRCで50日、その他宮ヶ瀬湖R・全日本マスターズ・琵琶湖・大阪・博多山笠Rと遠征を加えると年間120日程度を漕艇に没頭しているTN10の藤野です。
    何故ボートを漕ぐの? 何処に魔力があるの? Clean-hitなし、Fine-playなし、Nice-saveなし、なのに何故?
    地球を丸く実感しながら、世界と過ごしてきた半世紀を経て、Rowingに回帰して観ると、あれ程単調で詰まらなかった漕艇がまるで、別物となって、その磁力を発揮するのです。
    w大の樋口滿教授はRowingの生理学的効用を追及してくれる1人だと思います。
    Masters Regattaで、年長記録を更新することに挑戦する、これが生き甲斐。
    皆さん、それぞれに多様な価値感をお持ちでしょうが、是非ともRowingをLife Sportsに位置付けられますよう!

    1. 藤野さん
      コメントありがとうございます。
      返信おそくなり申し訳ありません。
      私も、長く漕ぎ続けられたら良いなと思います。

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