こんにちは
漕手一年の福海です。
公開操作が完了していなかった様で、少し遅れての投稿になります。
さて、だいぶ前の話になりますが、タイトルの通り、朝練で沈練習以来の沈をしました。
この日、堀君とのペアはまだ慣れなかったのですが、前日の朝練でメニューを終わらせることができず、今日こそはと意気込んで乗艇しました。この日はだいぶ調子は良く、艇の進みも悪くはありませんでした。
しかし、メニューの最後の片道を漕いでいた時です。
「なんかもっさりしとるなぁ!」
「もっとしゅーんと漕ごうや、しゅーんと!」
いずれも堀君の言葉です。練習も終盤になり、艇のバランスも安定し、少しずつ出力も出せる様になってきたため、より出力を艇の進みに変えたかったのは自分も同じです。
しかし漕ぐことで頭が一杯だった僕の耳には、堀君の立派な広島弁と曖昧過ぎる「しゅーん」からは意図が全く伝わってきませんでした。
「え?なんて??」叫び返すと
「だから、もっとしゅーんと漕ごうや!!!」彼からはもう『しゅーん』以外の答えは聞けなさそうでした。
「あ??どういうこと????」
次に堀君が何か叫ぶ前には艇は180度回転していました。人はこう言ったアクシデントの瞬間はスローに感じると言われることもありますが、この時は全くそんなことはありませんでした。まさに『あ』っと思う間に、戸田の水面を正に下から見下ろす形になりました…
この日は気温は10度を切り、水も身を切るように冷たかったです。
話は少し飛びますが、アメリカの保険会社のハインリッヒが提唱したハインリッヒの法則にヒヤリハットという言葉が出てきます。
重大な一つの事故の背景には29の軽微な事故があり、さらにその背景には300のヒヤリハット、すなわち事故に繋がりかねない出来事があると言われます。
今回、沈した後に気づいたのですが、ストロークもバウもかかと紐が付いていない状態でした。これが直接沈の要因になったとは言いにくいですが、沈自体を軽微な事故と捉えると、かかと紐の見落としが命に関わる重大な事故に繋がらないとも考えられません。
これからも水上で全力で漕ぎ続けるためにも、安全には十分配慮したいです。
(堀君曰く、しゅーん、ではなく、シューーン!だそうです。。。)
冬の沈が笑いごとで済まないことを部員全員で再認識してください。
沈したとき命を守る行動を心得ていますか?踵のひもが何のためについているか知っていますか?過去全国で、大学生ボート部員が水の事故で亡くなっています。そのたびに悲しむ人をつくります。事故は普段あり得ないことが重なって起こります。普段あり得ないことを無くす、当たり前のことをしておく、そうすれば事故は防げるし、起きたとしてもダメージは軽いのです。上級生は下級生にちゃんと教えておくこと。よろしく頼みます。